謎深き青森(5)鬼澤荘情報巌鬼山神社の「鬼の腕」


巌鬼山神社裏で見つかった「鬼の腕」

1989年の夏、青森県弘前市、岩木山北麓にある巌鬼山神社裏手の山で、営林署の職員がミイラ化した人間の右上腕を見つけました。
腕は肘の部分から指先まで、ほぼ完全な形で残っており、ていねいに埋葬、あるいは保存されたことがうかがわれます。かなり巨大な腕で、腕の大きさからすると、身長は二メートル近くあったのではないかと推定されました。
巌鬼山神社というのは、十腰内と十面沢の間あたりに位置していまして、十腰内や、その北にある鰺ヶ沢町の湯舟は、昔から鬼伝説が残る地です。
有名なものに「鬼神太夫伝説」があります。

 昔、鬼神太夫という怪力の刀鍛冶がいた。この鬼神太夫が、桂山の刀鍛冶長者の娘に惚れ込み、長者に、娘を嫁にくれと申し込んだ。
娘をやりたくない長者は、鬼神太夫に「一晩で十腰(本)の刀を鍛えることができたら娘をやろう」と言った。もちろん、そんなことは到底できないと踏んでのことだ。
ところが、鬼神太夫は真に受けて、本当に一晩のうちに十本の刀を鍛えてしまった。長者は驚くと同時に困って、そのうち一本を盗み出し、鳴沢川に捨ててしまった。
鬼神太夫は九本しかない刀を何度も数え「十腰ない、十腰ない」と呟きながら、恨めしげに去っていった。


これが「十腰内」という地名の由来です。
鬼の腕

鬼神太夫が鍛えた刀の一本は、今も岩木山の巌鬼山神社に祀られているといいます。
この鬼神太夫伝説などとも半ば無理矢理に結びつけられて、このミイラ化した腕は「鬼の腕」として話題になりました。

鬼の腕は、津軽大学の考古学研究室に持ち込まれましたが、しばらくして、これは本物のミイラではなく、巧妙に作られた「偽物」で、誰かの悪戯だろうという結論が出ました。
偽物であるという「公式発表」後は、いつしかこの話題は忘れられていったんですが、この話、どうにも怪しいですよねぇ。

なぜ、それほどまでに凝った「偽物」を作ったのか? 偽物を作るなら、なぜ、鬼のアイデンティティである角が生えている頭蓋骨ではなく、「腕」などという地味なものにしたのか。

巌鬼山神社は、鬼族ネットワークの拠点となっているという噂もあります。
下の写真は、私が見つけた「男根に龍」の像です。参道脇に堂々とありますが、小さいので見落とす人が多いようです。

これが、問題の「男根に龍」だ!

拝殿の中には、鬼の面なども飾られています。
ひとりでぼーっとしていると、危ない目に合うかもしれません。ご注意を。

戻る鬼澤荘のTOPページへ戻る  次へ次の謎へ