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ぷちぷちサミット(22) ダボスの思考回路を探る
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2023/03/07 第7回の1
WEFにとってはアメリカも捨て駒の1つか
吾狼:
さて、前回は2月17日でしたから、ひと月も経たないうちに続編ですね。
ようやく少し暖かくなってきましたが、今年は花粉症がひどくて泣いてます。幽大さんには笑われそうですが。
幽大:
……。
吾狼:
あれ? 幽大さんも花粉症ですか?
幽大:
うむ……まあ……歳を取ればいろいろあるわな。わしらの世代は子どもの頃にいっぱい毒を食わされたでな。そういうののツケが歳を取ってから出るのかもしれんな。風邪はひかんのだが、この季節になると、ちと鼻水が……な……。
イシ:
私もお仲間ですよ。気が合う3人ということで、さて、今日は何から行きましょうか。私としてはやはり、アメリカの自暴自棄ぶりが気になってます。このまま行くと、とにかく取り返しのつかない事態になりそうで。
幽大:
核が使われるというようなことかな?
イシ:
そうですね。核を使うかどうかは別にしても、とにかくアメリカが没落していくことはもはや避けられないでしょう。
ウクライナ紛争がこのままロシアの制圧で終結しても、アメリカとNATOが核を使うような断末魔状況を見せた上で自滅するとしても、その後の世界ではもはやアメリカの覇権主義は成立しません。
アメリカに従った西欧諸国の政府首脳らは国民の信頼を完全に失い、失脚するでしょう。
吾狼:
つまり、アメリカの失墜は計算済みということですよね? 捨て駒にされることが決まっていると。
幽大:
そうだとして、誰による計算なのか、だな。ダボスの連中ということになるかね。
吾狼:
そうでしょうね。その上というか裏というか、見えない場所にもっとラスボスみたいなのがいるとは思いますが。ロスチャイルド家とか……。
イシ:
連中は国家というものを基本的に認めていないと思うんだよね。彼らが目指すのは、すべての人類をコントロールできる中央政府だから。
いや、政府というイメージですらないかな。もっと
小規模なエリート会議みたいなもの
。司法とか立法といった概念ももはやなくて、面倒な仕組みを取り払い、効率的に世界をコントロールするシステム。
幽大:
連中は一体何をしたいんだ?
イシ:
私もそれを最近ではよく考えるんです。昔からある覇権主義というのとも違うと思うんですよね。もっとゲーム感覚に近いというか……。
吾狼:
そうそう! まさにゲームなんじゃないですか? ビル・ゲイツなんて、そもそもがOSのライセンス買収で詐欺師的な才能を発揮して成功を収めたことが人生ゲームのスタートだったわけで、そういう人物が世界を動かせるほどの富を得ると、人生というよりも、この
世界全体がゲームのように見える
んでしょう。
イシ:
そうだね。
世界全体をゲームととらえているゲーマーにとっては、国家なんてものも駒にすぎない
。ましてや
個々の人間なんて、石油や地下資源、食料と同じで、ゲームを進めるための資材というか、データ……ただの数字
なんだろうね。
吾狼:
数字ならコンピュータが扱えますからね。感情移入する必要もない。
イシ:
ゲームを効率的に進めるためには、今の世界人口は多すぎるから減らしたほうがいい。
今の技術やインフラを最も効率的に運用していく社会システムにとって、必要な人材は残すが、ただ資源を消費するだけの人間はいらない。
生かしておく人材は一定の知的レベルをクリアしなければいけないが、同時に、上からの指令に忠実に従う性質を持っていなければならない。
幽大:
そんな世界のどこが楽しいのか。連中は自分の人生をどう考えておるんだ? 自分たちの思い通りに駒が動き、世界というゲームが進む。それで満足できるのか? だとしたら相当な愚か者ではないか。
イシ:
やはり一種の病理なんでしょう。
吾狼:
ゲーム感覚で生きてきて、あまりにも桁外れの富と権力を得てしまったことで、中毒症状を起こしているとか?
イシ:
そういう連中が多数だとは思うけれど、宗教的なものに突き動かされている者もいるんじゃないかな。
吾狼:
終末論的な世界観というか、信仰心のようなものですか?
イシ:
そうだね。世界は一度滅びて、その後の新世界に自分たちは選ばれて生き残り、永遠の命を授かる、みたいな。
幽大:
それを神任せではなく、自分たちで積極的に実行しているわけか?
イシ:
ええ。それが自分たちのような選ばれた者の使命なのだ、と。
幽大:
それはやっかいだな。死んだら終わりではないわけだから。
吾狼:
中には、科学技術を神のように信仰している者もいるんじゃないですか。肉体は老化して滅びるけれど、自分の脳の中身をデータ化してデジタル世界に遺すことによって永遠の命が得られる、みたいな。
イシ:
あるかもしれないね。まさにメタバースかな。
幽大:
う~む。どうにも理解できんな。そんな世界で永遠に生きるなんぞ、地獄だろうに。
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