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ぷちぷちサミット(28) 虐殺の時代を生き抜く方法(3)


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2023/09/03 第8回の3

日本はこの戦争を生き延びられるのか?

幽大: しかしだな、ピンポイントで正確に人を殺せる殺人光線のような兵器というのは、ある意味、核兵器より怖いと思わんか?
 核戦争はすべてを巻き込んで消滅させるから、そう簡単には使えない。しかし、ピンポイントに狙える兵器であれば、暗黙のうちに気に入らない人間を抹殺できる

イシ: そうですね。私たちのような無名の、なんの影響力もない人間が狙われることはないでしょうが、国を動かす人たちがみんな恐れおののいて、見えない権力者の意のままに動くようになる。それにほとんどの人は気づかない。じわじわと完全管理社会へと変わっていく……。

吾狼: もはやこの流れはどうにもならないんでしょうか。

イシ: 命がけで訴えている人たちもいるけれどね。




吾狼: やはり最大の危機はWHOが画策している、いわゆる「パンデミック条約」ですか?

イシ: 間違いないだろうね。WHOは2024年5月の制定を目指している。内容についての提言冒頭が「地球規模の保険脅威に備えた指導力の強化」、2番目が「WHOの独立性・権限・資金調達に焦点をあて、強化を図る」というのだから、こんなものに署名したらもはや国レベル、官僚レベルではコントロールできなくなる恐れがある。
 厚労省などはむしろそれを待ち望んでいるようだね。

幽大: 自分たちの責任ではない、WHOがそう言っているのだから従わざるをえない、と、責任逃れをしたいからか。

イシ: そうです。もはや、厚労省が遺伝子製剤の危険性や本当の意図を知らないはずはない。でも、今さら「あれは毒物でした」などと言えない。来年の5月まで持ちこたえられれば、後は自分たちの権限を越えたところからの命令だから……と逃げられる、ということでしょう。

吾狼: 持ちこたえられれば……って……。なんとか打たないでいいようにして持ちこたえるというなら分かりますが、今や日本だけですからね。6回目だの7回目だのと言っているのは。

幽大: 原爆2発落とされるまで負け戦の始末をつけられなかった歴史を繰り返すのか。

イシ: あの戦争は悲惨な結末になりましたが、それでも敗戦後、日本は消えることはなく、また這い上がりましたよね。でも、今の戦争はもっとやっかいです。なにしろ国民が戦時下にいると思っていないわけですから。じわじわと殺され続けていても、それが理解できていない。この状態が続くと、敗戦という終わりも見えない。終わりがないから這い上がるきっかけもつかめない。で、ダラダラ~っとロボット化されてしまっても、まだ気がつかない。そういう経過をたどりそうな気がしてます。

幽大: かもしれんな。しかしまあ、余輩はこの3人の中ではいちばん楽観的かもしれん。なるようになるしかないが、どこかで踏みとどまるんじゃないか、とも予想しておる。
 グローバリストと呼ばれておる連中にとって、日本ほど扱いやすい国はないだろう。だから手加減するのではないかな。扱いやすい、利用しやすい、歯向かってくる危険要素もない。だったら急いで叩きつぶす必要もない。

イシ: 利用しやすい人的リソースとしてある程度の人口は保たせる、というわけですか?
 でも、死ななければいい、絶滅しなければいいというわけじゃないでしょう?

幽大: それを決めるのはわしらではない。今この国で生活している者たちだ。支配され、利用されても、生きていけるだけの食い物や適度な娯楽を与えてもらえればいいですよ、と思う者が大多数ならば、それはそれで仕方がない。

吾狼: そんなの絶対に嫌ですよ、ぼくは。

幽大: もちろん余輩も嫌じゃよ。しかし、わしらにはその流れを変える力もないわけでな。
 今だって、なんだかんだ言いながらもこの国の住民はなんとか普通の生活を続けておる。殺し合ったり奪い合ったりという状況にはなってない。
 無論、事態はこれからどんどん悪化するわけだが、住民が全滅しない限りは、吾狼くんやイシコフさんのような者も一定数は生き残るじゃろ。そこになにがしかの可能性がある。
 長い時間がかかるかもしれんが、いつかは生きるに値する人間社会が築けるかもしれん。
 今はやりたい放題のあいつらが、いつまでも力を持ち続けるとは限らんしな。何が起きるか分からんよ。

イシ: そうですね。なんだかまたいつもの終わり方になりそうですが、とにかく今は正気を保って、少しでも自分が価値を見いだせることに取り組み、生き延びる。そういうことですかね。

幽大: そういうことじゃな。余輩は最近、津軽の円空を気取って、木彫りを楽しんでおるよ。

吾狼: わお! それはいいですね。作品を見せてくださいよ。

幽大: やなこった。余輩の芸術の鑑賞者は自分ひとりで十分じゃわ。

吾狼: はいはい。そうして偏屈爺のまま長生きしてくださいな。

イシ: では、今回はこのへんで一旦閉めましょうか。

吾狼: はい~!

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(まえがき より)

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