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ぷちぷちサミット(13) なぜ「殺されるはずはない」と思うのか


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「人口削減計画」が出てくるのは当然のこと?

イシ: なぜこれだけ多くの人たちがワクチンの嘘を見抜けないのだろうと不思議に思うわけだけれど、要するに、「国」が国民を殺すはずがない、医者が人を殺すはずはない、知識のある学者が人を瞞すはずはない、と思いこんでいる、ってことなんだろうね。

吾狼: わぁ、きつい言い方ですねえ。

幽大: いや、まさにそういうことじゃろ。権力者や知恵のある者たちが庶民をただの道具として使い捨ててきたというのが人間の歴史ではないのかな。
 昔は単純な武器しかなかったから、権力者が自分の支配圏を広げようとか、敵対する勢力を消し去ろうとして起こす戦争では、一般民衆が武器そのものだった。(いくさ)に勝つためには、兵士をたくさん揃えて、効率よく敵を殺すことを考えるわな。その際に、末端の兵士一人一人の命などいちいち気にしておられん。その家族がどうなるかなんてことも気にはせん。
 相手と自分の兵力が2万ずつだったとして、自分の兵力が1万人死んでも、相手の2万の兵力を全滅させられればいい。
 しかし、そこに駆り出される雑兵の4人に3人はその戦で死ぬわけだ。たとえ戦に勝って、生き残る4人に1人になっても特にいいことは何もない。今まで以上にうまいものが食えるとか、暮らしが楽になるとか、そういうことでもない。よくてせいぜい現状維持。そのために命をかけるなどというのは、普通に考えれば損しかないが、そんなことを計算せず、ただただ周囲の流れに身を任せて動く。

イシ: ええ。でも、そういう時代の戦争のほうが、雑兵たちは自分たちを武器として使う権力者が自分たちの命のことなど考えていないということを知っていたんじゃないですかね。今の時代、打ってしまう人たちは、そうは思っていないわけですよ。
 日本の戦後は、ゼロというか、大きなマイナスからのスタートでしたから、頑張ればどんどん暮らしはよくなった。直接の戦争に駆り出されることもなかった。
 権力者は自分がいちばん可愛くて、庶民の暮らしのことをまともに考えていないだろうけれど、おこぼれにあずかるだけでも暮らしはどんどん豊かになった。そういう時代を生きてきたから、権力者たちがいくら腹黒でも、まさか毒物を国民全員に打たせようとするなんてことはありえない、と。

幽大: 現代の平和惚けとは、まさにそういうことじゃろうな。他国にやられないために核武装しろとか言っている連中も平和惚けなんじゃ。そんなもので国民の命が守れるわけがない。もはやそういう時代ではない。いちばんの危険因子は自分の国の中にある。
 サイコパスや無責任な付和雷同主義者や金の亡者の集まりが国の運命を握っている状態がいちばん危険なのだということを理解しておらんのだな。

吾狼: ワクチンが有害だと主張する人たちも、それが人口削減のための道具だという話になると、そこまで言うのは陰謀論だからやめろ、という人と、これが人口削減を目的にした生物兵器だということがなぜ分からないのか、という人に分かれますね。

幽大: 吾狼くんはどっちなの?

吾狼: 最初は、ビル・ゲイツが人口削減計画を進めるためにワクチン研究やらWHOやらに資金提供をしている、というような話に対しては、それはちょっと面白がりすぎじゃないの、と思ったんですよ。でも、今はもう、人口削減計画を真剣に進めている人たちがいることは確実だと思ってます。コロナ騒ぎやワクチンがそれに関係しているのも間違いないと。

幽大: それはそうだろうな。

イシ: 私も吾狼さんと同じですね。最初はなんで突然ビル・ゲイツが出てくるんだと思ったんですが、ちょっと調べればもう真っ黒でしたね。

幽大: 吾狼: (笑)

イシ: これもちょっと考えれば当然というか、ごくごく分かりやすい話なんですよ。
 彼らが持っている富を使えば、現代ではできないことはほとんどない。巨大メディアを支配し、あらゆる基幹産業を支配しているわけですから。
 彼らにとっては人口削減計画は「正しいこと」を合理的に遂行しているという認識です。自然の摂理を保つために神に代わって人間社会をコントロールしているのだ、という認識。
 杉林を間伐して良材を育てるようなことなんです。伐られる杉が可哀想なんて思っていられない。それと同じですね。

吾狼: ぼくたちは間伐される杉と同じですか?

幽大: そうじゃろ。利用する側とされる側の関係じゃな。
 昔の殿様と雑兵の関係は少し違った。殿様にとって、兵隊は多いほど自分の力も大きくなったから、無駄に殺すようなことはせん。
 しかし、平和な世の中ではどんどん人は増えていく。その分、食い物や地下資源が減っていく。鹿やイノシシが増えて農作物を食ってしまうとなれば、有害獣として殺して数を減らす……そうしたことは人間社会の中で普通に行われておる。

イシ: しかし、庶民は自分たちが間引きされる側にいると思っていないわけです。正常化バイアスというか、そう思わないことで精神を正常に保つみたいなことですかね。これはもう、精神医学的領域の話になるのかな。ある種の認知症というか。
 ものすごく頭が切れて、人からは人格者だと慕われるような優秀な人でも、生存本能に関わる基本的な部分にポッカリ空洞がある……みたいな病気。

吾狼: イシコフさんはきついなぁ……。でも、そうなんでしょうね。冷静に考えれば見えてくる現実ですものね。それが見えないというのは、テレビと新聞が伝える情報を丸呑みして疑わない人たちですね。
 普通に考えれば明らかにおかしい、怪しいということでも、それが本当かどうか確かめようともしない。
 ネットに溢れるそれ以外の情報収集をしている人でも、その整理や処理の段階でバイアスがかかるんでしょう。

イシ: 加えて、現代では、間引きする方法が複雑化しているというか、「複合的」になっているんだよね。昔のように目に見える殺し合いじゃない。だから、間引き作業が大々的に進行中なのに、ほとんどの人は気がつかない。

幽大: 「害獣駆除」という名目で殺される獣たちが可哀想だと思う者はいても、真っ向から反対することははばかられるから沈黙する。ましてや、自分たちが殺される側に入っているとは思いもしないんだな。

吾狼: いわゆるサイレントマジョリティと呼ばれる、自分からはあまり主張しない、自分が浮かないように周囲に同調している人たちだけではなく、普段かなり尖ったことを言って目立つ人、才気溢れる天才肌みたいに見られている人たちでさえ、ことワクチンに関してはまったく疑いを持たないですよね。疑義を唱える人のことを「反ワク」なんて呼んでバカにしている。そういう能天気な決めつけを頭の足りない人たちの特徴としてバカにしてきたような人たちが、なぜかワクチンに関しては自分がまさに単細胞な振る舞いをし続けている。それも、ぼくにはどうしても理解不能なんです。

イシ: さすがに途中から気がついて後悔している人もいるように思うけどね。自分は賢いんだと信じていて、プライドが高いから、あまりにも単純なミスをしてしまったことを認めたくない。
 そのタイミングで、今度は金を積まれたり、それまで築いてきた地位や名声を失わせるぞと脅されて、便利なインフルエンサーとして利用されている人もいるような気がするね。

吾狼: いるでしょうね。
 テレビに出てきて大衆を誘導するような人って、芸能人とか政治家が多いですよね。芸能界と政界は人種が似ているんですよ。目立ちたがりでプライドが高い一方で、自分のポジションが脅かされ、芸能界、政界という特殊な世界から消えてしまうことを極端に恐れる。今のポジションを守るためならなんでもする。嘘もつくし、沈黙も守る。

イシ: 芸能界のことはよく知らないけれど、政界や官僚の世界からはいくつも生の情報が入ってくるよ。例えば「俺は打たねえよ」と言い放った厚労大臣とかね。あの人はかなり早い時期にまともな情報を得ていた。バカではないから、今でも打っていないはずだよ。でも、本当のことを言えば殺されかねないからね。要職についていなければひたすら沈黙を守るという護身方法もあったかもしれないが、厚労大臣というど真ん中ポストを与えられてしまったらね……、これはもう、逆のことを言って自分の身を守らなければいけない。ストレス溜まるだろうね。

吾狼: 野党の人たちはどうです? 立民も共産も「ワクチンはまだか!」という感じで騒いでいた時期がありますが、今も気がついていないんでしょうか。

イシ: どうなんだろう。思考停止、視野狭窄のままの人たちは多いだろうけど、さすがに何人かはもう分かってきたんじゃないかなあ。でも、あの人たちは保身・護身もそうだけど、メンツにこだわるからね。「あれは間違いでしたすみません。今から全力で接種阻止に回ります」とは言えないんだろうね。党内での足並みも揃わないし。

幽大: 政治に期待しても無理ということじゃよ。あとは自分で自分の身をどう守るかということしかない。

吾狼: ぼくはもう、大人が打ってしまっておかしくなるのは仕方がないと諦めてますが、子供たちが可哀想で。自分の周りでも、外で元気に飛び回っていたような子供たちの親が、2回打たせたとか、3回目も、とか言っているわけですよ。さすがにたまらなくなって、それだけはやめてくださいと言うと、いつも温和な人なのに、サッと顔色を変えて怒り出すんです。
「そんなに陰謀論的なことを信じているなら、近所の人たちを説得して回ったらどうだ。うちでは打たせる! あんたに人の家のことをとやかく言われる筋合いはない!」
……と、語気を荒らげて……。そんな状況で何か言えませんよ。言えばそれこそ村八分にされる恐れが出てくるわけで。

イシ: そうなるよね。だから、害を知りながら打て打てどんどんとやっている政治家や医者を一方的に非難することもできないような気持ちになる。自分はどうなんだ、と。嘘を言いふらしてはいないし、最低限、発言はするけれど、積極的に説得しようという気持ちはもうなくなっている。
 一方では、ネットを通じて、今も懸命に声をあげ続けている医師や研究者も大勢いる。自分の立場や命さえ危険にさらして。

幽大: あまり考え込むと、身体に悪いぞ。世界全体の流れは、わしらのような力のない者が悩んだり叫んだりしたところでどうにもならん。
 わしらが無名の弱者であることの幸運に感謝して、せめて嘘を言わんという生き方を貫けばよいのではないかな。

吾狼: 無名の弱者であることを感謝する……ですか。そうですよね。政府高官とか官僚のトップとかなら、嘘をつき続けないと殺されるかもしれないわけだから。
 あ~あ、またまたやりきれない話になってしまいましたね。


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